ヒアルロン酸 (hyaluronic acid)は、 グリコサミノグリカン (ムコ多糖)の一種。学術上は、ヒアルロナン(hyaluronan)と呼ばれるようになっている。Nアセチル グルコサミン と グルクロン酸 (GlcNAcβ1-4GlcAβ1-3)の 二糖 単位が連結した構造をしている。生体内では、極めて 高分子 量で、 分子量 が100万以上あると言われている。 コンドロイチン硫酸 など他のグリコサミノグリカンと異なり、硫酸基の結合が見られず、またコアタンパク質と呼ばれる核となる タンパク質 にも結合していない。 関節 、 硝子体 、 皮膚 、 脳 など広く生体内の 細胞外マトリックス に見られる。とりわけ、関節 軟骨 では、アグリカン、リンクタンパク質と非共有結合し超高分子複合体を作って、軟骨の機能維持に極めて重要な役割をしている。ある種の 細菌 も同様な構造を持つ糖鎖を合成している。
鶏冠、臍帯などから良質のヒアルロン酸が単離されているが、最近では 乳酸菌 や 連鎖球菌 により大量生産されるようになっている。関節炎や角結膜上皮障害の治療薬として利用されているほか、化粧品などに保湿成分として添加される。健康食品に配合されることもある。 |